Toshio Kamitani Design

建築が生まれるとき 藤本壮介[著]王国社

2017/09/15

オススメ度=☆☆☆☆☆(星5つ)

 

建築にそれほど深い造詣もないのですが

ふと本屋で見たカバーデザインに引き込まれた書籍

グラフィカルなピクトグラムのようなデザインは

建築の本には見えませんでした

パラパラとめくると出てきたバッハの楽譜

しかも五線がない楽譜・・・

読むとこれが氏の建築のコンセプトのようだ

つまり五線というルールの上にある音符により

成り立ってるのが音楽

その五線がないということは

基準がないということになる

なんとなくジャズのようにも感じた

 

氏の建築は例えばこんなだ

床がテーブルであったり天井であったり階段であったりする

また病院などでは通路と部屋という概念がなく

部屋が通路であったり部屋であったりする

それにより人のコミュニケーションがより密になったり

プライバシーが守られたりする

実に面白いアプローチだと思ったし

実際に氏の建築の空間にいたいなと思わせました

 

建築とはかくあるべきということからスタートではなく

そもそも建築とはみたいなプリミティブな感覚からのスタート

僕達の仕事にもそんな感覚って大事だろうなと思った

Toshio Kamitani