Toshio Kamitani Design

中道農園の有機栽培米

2019/04/03

先日滋賀県の仕事で

滋賀県野洲にある

中道農園さんに伺いました

先代から実施されてる有機栽培米についての話は

日本の農業の進むべき道を示されたように思いました

有機栽培と簡単に言うけれど

実際はとても大変な作業を伴うし

また販売に関してもどうしても既存の商品からは

とても高価な設定となる故に

消費者(中道さんは消費者という言葉は嫌いで使わない

「食べてくれる人」と呼ばれてました)の理解が必要で

それがないと有機栽培をする農家が増えない

増えないと価格は下がらないし広まらないと

 

ヨーロッパの農家は子供の孫のその先の子供の代まで続くことを

念頭にしていると

だから有機栽培は当然な事だと

その点日本はとりあえず今年の米を収穫しないといけない

だから安定してできるように化学肥料も制定されてる範囲で使っていると

その考え方が全然違うのだと

中道さんはヨーロッパの農業を目指しているという

農園についた時にその建物を見て真っ先に私が感じたのは

「ヨーロッパみたい!」でした

そのイメージは間違っていませんでした

先代がヨーロッパの農園のイメージで

建築家に頼んで設計してもらったそうです

 

取材の帰りに中道農園さんのHPにいき

この有機栽培米(玄米)を注文した

「百姓一徹」のネーミングは

どんなパッケージデザインも霞んでしまう強さがある

パッケージデザインはそれを作ってる人の思いが

一番大事なんだろうなと思いました

Toshio Kamitani