Toshio Kamitani Design

亀谷吉永の御池煎餅

2019/07/08

京都は寺町御池の入り口に

ちょうど京都市役所の前に

ひっそりと地味に佇む和菓子の老舗がある

亀屋吉永というお店ですが

京都駅の土産店なんかでも

ここの商品は見かけることもあるかもしれない

 

写真の御池煎餅は

初めて食べた時は

「こんな和菓子があるのか!」と思いました

細い円柱の缶を開けると

白い小さな軽い煎餅が登場する

一瞬その存在感の弱さで期待も薄れるけれど

ひと口頬張ると

すっと雪のようにとろけ

片面に塗られた甘味と合間って

「うわー美味しい」となる

 

幼い時に食べた

白い大きなミルクせんべいや

スーパーやコンビニで定番になってる

三幸製菓の雪の宿によく似ていて

これらは御池煎餅がベースになってるのでは?

老舗の商品ゆえに

そんな気持ちになってきます

 

シルバーの間にシルク印刷かフレキソ印刷で刷られた

サーモンピンクと黒のラベルは

その特徴から「棟方志功」のデザインだろうと思う

 

こんな和菓子がある京都の底力を垣間見る

そんな商品です

Toshio Kamitani