マティスとルオー友情50年の物語 あべのハルカス美術館
2017/05/10
マティスが好きです
色彩の抜け方と造形が
素晴らしいです
一方ルオーは
重々しく塗りたくったキリストの顔が
直に思い浮かんで
ちょっと息苦しく感じてしまう
僕にとっては対照的な画家ですが
二人は大学生時代に出会い
晩年まで交流があって
お互いを時に励ませて
時に刺激しあってた仲だったとは
知らなかったです
実はルオーはパリの美術大学生で
マティスはそこの聴講生だったんですね
二人の師はルオーの教師だったのは
幻想的な絵画で有名なギュスターブ・モロー氏
ユニコーンなどが出てきそうなそんな絵画を思い出しますね
モローはもちろん大画家ですが
それ以上に教師としての力量が凄かったようですね!
二人はモローの美術教育をまとめた書籍の出版計画や
モロー美術館の計画などもしていたようです
この展覧会は多分優等生だったルオーと
聴講生だったマティスが
アカデミックな画壇から離れて独自の道を進む様が
よくわかる非常に興味深い展覧会だと思いますね
晩年の二人の抜け方が特に素晴らしく
出口に展示してあったルオーの晩年の作品は
明るくて美しくて・・・・ほんと良かったです
また最後はマティスの最後の作品と言われている
教会の壁画がビデオで観れます
若かりし頃モローに
「あなたは絵画をどんどん単純にしていくだろう」と
予測されたその通りの壁画となっています
こんなぶっ飛び方を僕もしたいな!
Toshio Kamitani