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旨い字が描きたい デザイン書道作家 熊野井乃[読書館]
2016/11/02
仕事でよくカリグラフィーを書いてもらってる
本当に長いおつきあいの書家
熊野井乃さんが本を出版されました
タイトルは
「旨い字が描きたい」
上手いでなく旨い
書きたいでなく描きたい
となってるところがミソで
センスですね!
とてもいいです
日頃私達デザイナーは
とんでもない注文をしている事に気づきます
特に食品のパッケージデザインにおける書って
相反する要素を組み込まないといけないから
大変というか理不尽というか・・・
僕が書家だったら匙を投げ出してしまうでしょうね!
「読みやすいけど楷書でなくて個性的で」とか
「勢いがあって力強いけどフォントのように読みやすく」とか
「新商品なんですが老舗感な文字で」とか
挙げ句におまかせ=丸投げ(笑)では
「旨そうな文字」とか!
そう
結局は「旨そう」な文字に行き着いてしまうんですね
そして熊野さんは
「旨い字」を書きたいと思う
いや「書きたい」じゃなく
デザイナーが持っている口では言い表せないイメージを
「描きたい」と思うそうです
そんなお互いの知的なやり取りの中で
モノは生まれる
ほとんどのデザインも文字も
日の目を見ないのが現実だけれども
クリエイターにとっては
それらは決して無駄ではなく
血となり肉となり
クリエイターの基礎体力と基礎知力になると
僕は信じています
熊野さんの素晴らしい書の世界と
書についての考え方を
是非この本で知ってほしいと思います
巻末には私が末席を汚していますが
なかなかにいいこと書いてますよ!(笑)
Kamitani Toshio