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走ることについて語るとき僕が考えること 村上春樹[著]文春文庫

2016/09/20

☆☆☆☆☆

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僕とはまったく違うタイプの人間だろうし

長い間村上春樹さんの小説も

避けてて部分もあった

ハルキストのような言葉で

くくられるのが嫌だったのと

正直どんな小説かわからなかったので

単に手が出なかっただけだけど

いや

他にもっと読みたい本が沢山あったから

という理由が一番しっくり来るのかもしれない

 

初めて読んだのは

20代の頃の「ノルウェーの森」だった

赤と緑の装丁は素晴らしいと思ったけど

小説そのものの良さはわからなかった

それから随分たった頃

「海辺のカフカ」を読んで

ハマった!

まさにハマった!がピッタリの表現で

朝まで寝ずに夢中になって本を読んだのは

村上春樹さんが初めてだった

以来全てじゃないけどほとんどの本を読みました

1Q84は途中で止まってしまったけど・・・

 

実は村上春樹さんはマラソンランナーでもあるのを知った時

正直驚きました

小説家が走るなんて!とは勝手な私のイメージですが

そんな「走る小説家」村上春樹さんが

「走ること」について書いたエッセイ

いや氏はエッセイでなく

「メモワール」と呼ぶ

毎年フルマラソンを走るなんて

僕には信じられないけど

「走りたいから走る」

「小説を書くために走る」

僕とは全然違うタイプの人間だけど

氏の生き方は

僕に何らかの影響を与えたと思うし

これからもっと影響を受ける気がしている

これも名著です

Toshio Kamitani