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bootな金物店主 嘆きの100選 古川勝也[著]ミヤオビパブリッシング

2017/09/20

オススメ度=☆☆☆☆★(星4つ)

 

京都は山科駅近くに金物屋がある

結構間口も広くて奥行きもある

お店が開いている時には

軒先にも商品が並ぶ

覗くとお店の中は商品でごった返している

けれども乱雑ではなくて

きちっと整理されているように見える

きっとプロの方も来るお店なのだろう

お店の名前は「三木屋金物店」

実はこのお店とは

息子同士が友達だったり

うちの嫁さんが向こうの息子さんに

バイオリンを教えていたりと

少し家族ぐるみの付き合いもあったりしました

私も何度か伺い

包丁を買ったりしたかな?

 

店主の名前は古川さん

金物店主をやりながら

地域活性のいろいろな活動をされたり

現代アーティストでもあったりします

そんな古川さんが自費出版で出された本がこれ

めちゃくちゃ面白い本でした

昔は普通に売られて普通に使われていた金物商品

やかんや鍋やフライパンや包丁やバケツ

またネズミ捕り籠だったり火鉢の箸だったり

懐かしい商品もある

それらが100点が紹介されています

メーカーさんも倒産してるけれど銘品だったり

今の時代では誰も使わないだろう品々が

ちょっと毒舌でありながらも愛情込めた文章とともに

綴られています

驚くべきはこれらの商品が

今だに三木屋さんで売られているということです

素晴らしい本だと思いました

残念ながら自費出版のため

山科に3軒ある山科書店でのみの販売とのこと

古き良き道具が好きな方にはオススメです

Toshio Kamitani