Toshio Kamitani Design

東京飯田橋・おけいの餃子

2016/11/01

万年筆と透明水彩絵具で着色 おけいの紙ナプキンにスケッチ

おけいの紙ナプキンにスケッチ 万年筆で描き透明水彩絵具で着色

 

 クライアントのディレクター氏に教えてもらった

飯田橋にある餃子のお店「おけい」

ディレクター氏のお得意先である

食品メーカー(インスタント麺)の方が

「結局おけいのタンメンが一番美味しい」

という結論に達したという事を聞き

居ても経っても居られなくなり

暖簾をくぐったのはもう8年ほど前の事

インスタント麺の企画をされている方が

東京他いろいろなラーメンを食べた結果

おけいのタンメンに帰ってくるらしい

なんというラーメンだろうか?

おまけに関西には

タンメンというメニューに

なかなかお目にかかれない

故にどうして食べずにいられようか

初めておけいのタンメンを食べた時の感動は

記憶にあたらしい

というか

ほぼ初めてのタンメンなのに

最高のラーメンでありタンメンを食べてしまったことによる

罪悪感も少しばかり感じたのも事実

この先どうやってラーメンと

つき合っていけばいいのだろうか

目標を失ったアスリートのような

そんな自分が神楽坂を歩いて帰路についた

食事に糖質制限をかせたのは

一年程前のこと

お米は朝に食べるので

それほどの量は減ってないけれども

朝からラーメンを食べることもないし

昼は道頓堀の大黒と決めているし

夜は炭水化物を摂らないし

ゆえにラーメンを食べる機会が

激減した

同時に体重も激減とはいかないも

理想的な体重にやや近づいた

歳をとると人間

燃費がよくなるからだ

でもやっぱりおけいには行きたい

タンメンは食べない

じゃあ?ということで

餃子を注文することにする

一人前7個で600円は

餃子の基本が王将である関西人には

破格に高いし

基本2人前注文するのが常なのに

おけいでは基本ひとり一人前しか注文できない

それでも営業中に餃子がなくなることもしばしばあるから

文句も言えまい

出された餃子は見事な羽根つき餃子

よくある白々しい作為的な羽根じゃなく

出来るべきして生成された羽根

自然に生まれた羽根

邪魔をしないあるべくしてある羽根

もちっとした皮に

肉と野菜の黄金のバランス

ニンニクが入っていないのは

驚嘆に値する

餃子にも糖質は含まれるが

タンメンの比じゃないから

だから糖質制限の私にもOKだろう

なんて素晴らしい餃子なのだろう

そうか

おけいは「タンメンのお店」じゃなくて

「餃子のお店」だったんだ

Kamitani Toshio