Toshio Kamitani Design

心に響く 印象派画家の言葉46[青月社]

2021/11/29

 


印象派の巨匠画家たちの言葉集
まだ印象派の絵画がまったく
理解されていない時代の言葉ゆえにたしかに響く
 
印象派って日本に入ってきたときはすでに
美術の本流だったけれど
その経緯は結構波乱
それまでの美術の本流だった「サロン」という
おそらく王立の最高峰の美術展があって
そのサロンに落選した作品を集めた
不甲斐ない展覧会から出発してるんですよね
当時のサロンの絵画って
幻想的でありえないシーンだけれど美しい絵画で
たとえば筆のタッチは残ってはいけないとか
いろいろとルールというか常識があったようで
その「サロン没展」で出品されたモネの「印象・日の出」
と題した絵画を観たとある評論家が「印象派」という言葉を作ったとか
当時はほんと馬鹿にされてた絵画なんですが
油絵絵の具がチューブ化されて外でも描けるようになったとか
絵画の意味みたいなものが見直されたりとかで
それが価値観が一転!
一気に歴史の本流となるんですよね
そんな時代に描き続けた画家の言葉は強い
だから響くのかな
 
物事を継続するには
いろいろな力を借りないとできない
本はその一つですし
この本にあるさまざまな言葉の一つでも
響けば価値があると思う

Kamitani Toshio