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ノート手帳論
2016/12/07
僕にはいつも携帯している
堂々と愛用品といっていいノートがある
デンマークのシステム手帳のブランド
Time/SystemタイムシステムのA4サイズのものだ
Time/Systemといえば
日本にシステム手帳が上陸した頃
世のちょっとリッチな男性サラリーマン氏は
こぞってファイロファックスという
イギリスのブランドを使用していた
ファイロファックスはバイブルサイズで分厚い
戦争時に当たった弾丸が
ファイロファックスのおかげで
命拾いした等の神話があって
ゆえにノートは分厚いほうがいいとか
ビジネス能力があるとか
そんなこんなの時代でした
天邪鬼な僕は
そんなファイロファックスに憧れこそありながら
結構高価な事もあったけれども
結局ファイロファックスには最終的な決断が
できずにいました
それでも欲しいシステム手帳
出会ったのがTime/Systemでした
サイズはA5で
A4の書類を半分に折るとバインディングできるという
GOODなサイズに思えましたし
世界の一流企業がオフィシャルに
この手帳を使用しているなどといった宣伝文句に感化されたり
Time/Systemを使いこなすマニュアル本を買って読んだりと
徐々にこの手帳の魅力にハマり購入に至りました
さらに嬉しかったのは当時大好きだった
ドイツのLamyラミーのペンシルが
Time/Systemの付属のペンシルにセレクトされていた事でした
サイズもさることながら
1日1ページのリフィルゆえにバルキーになり
重いノートでしたが
本当にTime/Systemのシステム手帳には惚れこみ
使いこなしてました
独立して仕事の流れが変化していくように
Time/Systemを使用することもなくなってきました
それでも毎年送られてくるTime/Systemのカタログを見ながら
「やっぱりTime/Systemの商品はどれもいいなぁ」とため息
再度Time/Systemを使いたい気持ちが高ぶっていた頃
万年筆にも熱狂的にものめり込んでいきました
コレクションじゃなく
万年筆を使う事に快感を覚えていたのは
仕事でコンピュータを使用しだしたその反動でしょう
「書く描く」ことへの再熱を
万年筆が誘導したように思えました
万年筆で書くことは決まった
では何に書くのか?
その問いとTime/Systemがマッチングしました
カタログにあるTime/Systemのノートを注文しました
届いたノートには日本のノートにはない佇まいがあり
一生つき合えるノートだと確信しました
以来毎日このノートに万年筆で書いています
入院した時も病床で
英語の勉強もこのノートで
旅行中も同伴してチケット貼ったりも
仕事のアイデアも
天気もランチも体重も
何から何まで書いています
いろいろな万年筆で書いています
もう19冊目になります
でも
まだまだ書き足りない気がしています
Toshio Kamitani