Toshio Kamitani Design

星乃珈琲のスフレパンケーキ

2016/10/06

Drawing with fountain pen and watercolor pigments on paper napkin of Hoshino Coffee

Drawing with fountain pen and watercolor pigments on paper napkin of Hoshino Coffee

 

始めてみた時に

ヤバいな!って思った

僕的ヤバいスイーツは

決して高価なパティシエのものではなく

まったく個人的に響くもの

古くは「ヤマザキのスイスロール」であり

「ロバのパン屋のみたらし」だったりします

だからデパ地下などで

いくら頑張ったスイーツが並んでいても

決して必要以上に心を動かすものはない

一言で言って

僕のスイーツ感は子供の頃のままで

止まってしまってるのだろう

 

コメダのシロノワールもヤバいな!って思ったけど

あのパン生地は僕には完璧じゃない

基本パイ生地にはあまり響かないから

子供の頃に触れたヤマザキのスイスロールの

あの生地感がないと決して琴線に触れないのだろうと思う

それでもやっぱり魅了的ではあるけれども・・・・

 

初めて星乃珈琲のスフレパンケーキを

店頭の蝋細工ですでに琴線に触れていたけれども

食べるまでに猶に一年は経っていたと思う

星乃珈琲には何度も足を運んでいるし

メニューでスフレパンケーキを見るも

決して注文することはなく

ブレンド珈琲のホットを飲むだけの日々

美味いはずだ!絶対あれは

でももしそうでなかったら

かなりがっかりするだろう

だから試す事にためらっていた 長く

そしてある日遂に僕は注文した

でも蝋細工でみた2段積みのダブルでなく

シングルにとどまった もちろんダブルで食べたいのだが・・・

それでも出来上がるのに20分も待たなければいけない

本当はセントラルキッチンから冷凍で届いてるのでは?

それをもったいぶってるのでは?と勘ぐりながらも

それでも珈琲をすすりながら待つ

なんとなく15分くらいで出てきたような気もするが

あの蝋細工とほぼ変わりないその姿にまず感動する

シロップは三種類くらいあったようだが

間一髪メイプルシロップ!

それしか選択の余地は僕にはない

 

バターがのったトップからシロップを

サンプルのように美しくかける

そしてデザートフォークを入刀する

スフレという言葉がまさにしっくりくるその弾力

口にいれるとなぜかパンケーキという言葉に

僕的には変化して脳に伝わる

飲み込むのがもったいないのは

子供の頃のスイスロールと同じだった

美味いというよりも「幸せ!」という言葉がでる

 

昔読んだ漫画で

「甘いものは人間を甘くする」という親の教訓を

頑に守っていた女性が

甘いものを初めて食べた時の

「幸せな笑顔」を思い出して

もう一切れを口に頬張った

Toshio Kamitani