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長谷川等伯 松林図屏風で思うこと
2022/01/17
国宝中の国宝といわれる
長谷川等伯の松林図屏風
実はこの絵は下絵だったらしい
落款が等伯のものではないらしい
後世にこれを観た方があまりに出来がいいので
屏風に仕立てたらしい…
「なんだ!完成したものではなく下絵なのか?」
と思うなかれ
芸術作品はどういうプロセスで誕生しようが
それがよければそれでいい ということだ
頑張って時間をかけて考えて描いても
それがいい芸術作品を生むということとは違う
逆に下絵でのびのびと描いていたり
下絵ゆえにポイントをおさえた表現が
結果的に画期的に素晴らしくなった!ということもありえる
評価というものは作家が決めることではないからだ
当時は中国の書画が日本のお手本だった
若冲も応挙もそれらを模写して学び自らの表現へとつながったのだ
牧渓という中国のすぐれた画家がいた
水墨界ではダビンチのような存在だという
しかし中国でも忘れ去られているらしいが
京都のお寺ではそれらを大事に伝えているという
長谷川等伯は牧渓の絵を観て
その結果この国宝が生まれたという推測があるらしい
その話を聞いて長谷川等伯と牧渓の水墨画を画集で観てみる
筆使いや空間の使い方など繋がるところは確かに感じる
Kamitani Toshio