Toshio Kamitani Design

Fire King

2019/06/17

Fire King Extra Heavy Mug

 

ずっと前に今は無くなってしまったけど

心斎橋のスタンダードブックストアで

ふと展示販売していたファイヤーキング

調べると1930〜40年代のアメリカで

多分ダイナーで使用されていたであろう

大量生産された無骨なガラス製のカップです

写真のジェダイシリーズが特に有名ですが

白ベースにマークやロゴなどが入ったものもあったりで

コレクターも存在する人気のヴィンテージ

何度か目にするうちに欲しくなり

ついに手にしたのがエキストラヘビーマグという

ジェダイシリーズで最も肉厚のもの

熱いコーヒーを冷めにくく飲めるので

いいかなと思いました

個人的には容量は倍くらい欲しかったのですが・・・

 

京都の骨董品店で

昔のお弁当箱が可愛くて購入したことがあります

旅の時に使うのだろうか?

非常にシステマチックな構造で

なかなかに魅力に見えましたが

実際に購入してお弁当として使おうと思った時

これを使ってたいにしえの人達の事を思い出し

「ちょっとこれは使えないなあ」と感じました

友達にその話をすると

「日常品には使ってた人の魂が宿ってるよ!」とのこと

なるほどな

そのお弁当箱は使うことなく飾り物となった次第です

 

このファイヤーキングもはじめはずっと飾ってましたが

やっぱり使ってあげたいなと思い

少しずつでも使い出しました

数年経った今

もういにしえの魂は気にならなくなり

だんだん僕の日常品になってきた気がしています

 

ネットでファイヤーキングを調べると

こういう古き良きアメリカ時代のモノって

日本人は好きなんですね!

なんとライセンスを取得して

日本の職人さんが手作りで作ってるんですね!

大量生産されたマグカップを

日本の職人さんが手作りしている

その図式が面白いなと思いましたね!

ジャズのふるさとアメリカで生まれた

ジャズレーベルの名門「Blue Nore」も

アメリカで倒産したのを日本人が救ったとか?

イギリスの車のミニクーパー(旧型)も

日本に一番沢山あるそうですね!

 

日本人は古くて良いものが大好きな国民性があり

その感覚は僕にも少々あって

そんな文化は悪くないなと思いながら

ファイヤーキングでドリップコーヒーを

楽しんでいます

 

Toshio Kamitani